サハラ砂漠ツアーに無賃参加した話(モロッコ)
留学でヨーロッパに滞在しているという地の利を活かして、日本からだと遠くてなかなか行けないような所に足を延ばしたいと思いました。そうだ、サバクを見に行こう。
さっそくネットでツアーを予約して、モロッコ西部の都市マラケシュへ。
空港名の表記、上からアラビア語、ベルベル語、フランス語。こういう意味分かんない文字が出てくると異国感が増しますね。ちなみにめっちゃ深夜に着いたので空港で朝を待ちます・・・
早朝、ツアー会社の人たちが迎えに来ました。ツアー代はここで手渡しです。
ところが、僕が予約していたツアーの他の参加者に病欠者が続出でツアーの最低催行人数を満たさなくなったと告げられます。
かわりに、全く同じ旅程でツアーをしている他の会社のグループに入る形にしてくれないかと提案されました。聞くと、ツアー料金はいらないとのこと。2泊3日のツアー料金が浮いたのはかなり嬉しい。
こうして無賃のサハラ砂漠ツアーが始まりました。
サハラ砂漠から一番近い大都市がマラケシュですが、それでも砂漠まではなかなか遠いです。途中絶景や名所ポイントに立ち寄りつつも、基本はひたすらドライブです。
こんな感じの道がひたすら続きます。
車中にいる時間が結構長くてなかなか堪えるのですが、無賃で参加している身なので文句はありません。むしろ無賃の奴を乗せてこんな道運転してもらって、ありがとうございますという感じです。
途中立ち寄った町みたいなところ。詳細は忘れました。砂の町って、RPG感ありますね。
いかつい渓谷。川の水が冷たくて気持ちよかったです。
最初は野菜も摂れて嬉しいなぁと思ってたのですが、ツアー中タジン鍋ばっか出てくるので後半は「またかよ」という感じでした。しかし本来ツアー料金に含まれているご飯なので、僕にとってはタダ飯です。それだけでおいしく食べれちゃいます。
そんなこんなで1日目が終了し、2日目に突入。ちなみに泊まったホテルのWifiやら電源やらがぶっ壊れてましたけど、僕は無賃なので(以下略
2日目の午後、ついに砂漠が見えてきました。
ここで車からラクダに乗り換えます。
スタンバってるラクダたち。暑い中お疲れ様です。
どアップ。
日没前にキャンプ地に到着。
この後、ツアーで仲良くなったアルゼンチン人の兄ちゃんと夕日を見に砂丘を登りに行って、風で地形が変わったせいで帰り道が分からなくなって泣きそうになりながらなんとかキャンプ地まで生還しました。
夕食にまたタジン鍋(しかも砂嵐のせいでちょっとジャリジャリする)を食べます。
そして砂漠に夜がやってきました。
明るすぎる満月で星が見えません。
満点の星空とはいかなかったけれど、それでも十分砂漠の夜は綺麗でした。
聞こえるのは風の音だけ。「地球すげぇ」ってなります。
朝、寒さで起床。のんびり朝日を見ながら集合場所まで歩きます。
その後は朝食をとり、マラケシュを目指してまたひたすらドライブ。
帰り道にタイヤがバーストして荒野のど真ん中でみんなで協力してタイヤ交換をするというイベント付きです。
砂漠ってやっぱり過酷な環境だし、気づくと耳やポケットの中至るところが砂まみれになってたりします。
この旅の結果、無賃参加だと多少の過酷なことにも寛容になれると分かりました。